京大2回樋口ですが、この度初ソロに出ることができました。ですが、あまり実感がありません。嬉しいし、やっと解放された、頑張りを褒めてくれた、認められたとは思うのですが、今この体験記をひとりで向き合っているとなんかあっさり?こんなに苦しんだのに。それは9月大野で初ソロ出られなくて不貞腐れていたのか、または落ち込まないように気持ちを抑え込んでいたのか、10月木曽川で初ソロに出られる気は全くのゼロでした。なぜなら、私の8月木曽川は木曽川の場周が上手くできない印象で終わっていて、しかも普段と見え方の変わる299が使われるらしい。これはもう無理だ。10月木曽川で京大の木曽川合宿は終わりだからと思いながら、NF合宿で初ソロ出ればいいやと9月大野の帰り道に話していました。
自分の気持ちの整理のためにも、時系列に沿って私の感じたことを述べていきます。
1.初ソロ目指してもいいかなと思えたのは
3月、邑久滑空場からの帰り、当時3回S先輩に初ソロを心から目指せないと相談していました。ひとりで飛ぶのは危ないし、教官が後ろに居たって何も変わらないから、目指す意義がわからないと。そしたらその先輩は「樋口が目指してるのは操縦が上手くなることで、初ソロは操縦の技量がある程度認められたら出してもらえるから、目指す方向は同じなんじゃない」と。その話を聞いて、まぁ目指してみるかと思い、長い道のりがスタートしました。
2.初ソロ近いかもとの錯覚
5月大野でちょうど70発になり、ギリギリチェックリストもそれまでに埋まり、私も初ソロ勢かと自信に満ち溢れてました。またT教官にあと10発でソロでれそうだねと嬉しい言葉。この言葉を信じて取り組んでいました。
3.実際そんなことなかった、悔しくてつらい
6月木曽川ぐらいで80発ぐらいになりました。その合宿で同期の増田が初ソロに出ました。確かにその合宿の前にふたりでCABに行ったときも教官からの感触はとても良さそうでした。話をしていても場周判断も私に比べてはるかにできててそりゃあ私は出られない、だけど負けたくないとの思いがありました。私の方が多く飛んでいたのに、悔しい。その合宿での私のフライトは散々でした。ウィンチ上昇ではどんどん増速していき、舵も重い、怖い。もっと頑張れと後ろで言われるから頑張ったのに上昇離脱する挙句。もうわからない。場周中にM教官に言われた言葉は「お前はせっかちだな、もっと落ち着け」でした。この言葉は私の性格反省会に繋がるのでした。私はせっかちだからそもそもグライダーに向いてないんだ。なんでこんなつらい思いして高いお金を払って土日も潰して合宿に行ってんだ。もうやめたい、だけどもう80発飛んじゃったからもったいないし諦めたらいつもみたいになってしまう。けどつらい、グライダーなんか考えたくないとグルグル考えてました。グライダーを考える度に悔しく情けないと思いずっと泣いてました。このままでは7月木曽川に響くと思い誰かに相談しなければと思っていたら3回のN先輩からタイミングよく、大丈夫?とのLINEがきました。その波にのってわたしが今限界であること、話を聞いてほしいと送ったところ一緒に夜ご飯を取ってくれるとのことでした。先輩は快く話を聞いてくれてまた自身が苦しんで感じたこともはなしてくださってある程度回復することはできました。その先輩から学んだことは「性格は変えようとも変えられない。だから自分はそういう性格なんだ、焦ってしまう性格なんだと受け入れてそれをどうするかを考えるしかないかな」と。性格反省会をしてもしょうがないなと思い反省会はやめようとは思いました。
4.迎えた夏合宿、そして呆気なく終わってしまった
8月大野でソロに出たいと思い合宿をスタートしました。巻き込みが連続して起こって怖くなってしまった上昇が段々と怖くなくなっていきました。まぁ確かな1歩はありはしましたがソロ出られず。次は8月木曽川。なんとこの合宿は私がピスト。サポートは前回もピストサポートをしてくれた3回T先輩。その先輩はなんとピストをした合宿でソロを出られたとか。私もそんなピストになりたいと思い、長い長い(あの合宿は本当に長かった)合宿を取り仕切りました。ピストは上手くいったとは思う。フライトはよくわからなかった。9月大野でY教官には8月木曽川で乗った時はこの調子ならソロ出られると言われたり、はたまた木曽川の場周が全くできなくなったりと。こんなにピスト頑張ったのに報われてもいいのにと最終日はサングラスをしながらずっと泣いてました。仕事にならない状態でピスト小屋に突っ立っててごめんなさい。今覚えばその場周の苦労があったからこそ場周に自信が持てるようになったと思う。例えばRW基準でポジションチェック、課目はエントリーに近すぎない場所で風上側でやるなど。そんなにいっぱい飛んでてこれすらも分からないと思われると思うが、実際知らなかったんだからその時知れてラッキーじゃないか。まぁそんなことを考えながら9月大野で出ようと思いつつ半分諦めて挑んだ。この合宿は5日間ありこれはチャンスだとは思った。そのためにイメージフライトやプロシージャーを書き込んだりダミーの時どうするか必死に下準備をしてきた。けど天気予報を見てみると台風の接近を伴い4日間強風。最後の1日だけウィンドカーム。終わったと思いながら最後の1日にかける思いで、力むと良くないから落ち着いて、冷静に、気持ちの高揚を抑えて(これを冷笑界隈になりきると呼んでいた、多分本来の意味は違う)過ごしていた。強風の中飛んでいたがY教官は指摘は穏やかかつ冷静で分かりやすく嬉しいことにすごく褒めてくれた。「初ソロはもうすぐだよ、この調子」と。無くした自信は陰ながら取り戻していった。楽しく記念の100発フライトの写真を撮るくらいには。そして最終日、勝負の時だと、前夜は必死にイメージフライトをして準備は万端。風もいい、だが雨が怪しい。本当にこの1発にかかっていると朝一番に挑んだフライトは緊張して身体が思うように動かない。傾きだって気づいてる。だけど直せない、どうしても直せない。散々なフライトだった。M教官に下りてきてのブリーフィングで言われたのは「あとは心の問題だ」と。ここでまた同じ教官にまた性格を言われるのか。この3ヶ月ずっと私の性格を分析して対策を考えてきたのに無駄だったのか。遠ざかったのか近づいたのかよく分からない。そしてK大のM先輩が初ソロに出た。そして同期の藤田はダミーに進んだ。私はダミーすらもしたことない。この調子じゃ藤田にも抜かされて一生ソロ出れないなとまた不貞腐れてしまった。この時の自分はSpotifyという強力な武器を手に入れていたので音楽でこの醜い感情をやり過ごした。
5.あまり期待していなかった10月木曽川
先述した通りこの合宿は2日間、299の使用、しかもラスト木曽川。あんなに飛び慣れた機体、長い合宿で初ソロ出られなかったんだからどうせ出られない。まぁ一応行くけどらみたいなテンションしか出せなかった。けど合宿直前になり天気予報を見ると2日間とも北風かつ、ウィンドカーム。これは頑張らなければとやる気を必死にだし、合宿が始まった。1日目は2フライトしたが、あと少し、だが少しずつ成長していると感じさせるフライトだった。100発超えると悟りを開くと言うがもう他者はどうでもよくなった。焦りもなくなった(多分)。総じて落ち着いて本来の実力を出して飛べた。その夜、2フライト飛んでくださったM教官に「明日初ソロ出れるといいね、応援してる」と話しかけて頂きました。嬉しいと思う一方力まないように冷笑界隈になりきっていたのにまた自分に期待しようとしてる、また9月大野みたいになってしまうと思い、信頼しているN先輩にすぐ相談。まぁ話してドキドキはある程度緩和されました。ここで大事なのは一切イメージフライトせず、Spotifyをイヤホンで流しながら他ごとをずっと考えて寝ました。フライトを考えると身体が固まる気がしたので。翌日の風は南に吹くそう。あと雨も降るらしい。これすらも9月大野と似てて最悪だと思いながら挑んだ最終日。風は思ったより北でたえている。良かった良かった。朝一番のフライトはまぁ自分の実力は出せた。そしてY教官とまた一緒に乗ることに。ギリギリ首の皮繋がった。安心。次のフライトはサブg×2。9月大野でえぐい上昇離脱をした私にとってはお手の物。気分は悪いがやるべき事は知っている安心感は強い。あとは旋回の練習をした。そこでいかに下手かを思い知ったが奥深さも知れた。そしてダミーに進んだ。僥倖。明らかに教官が変わったからダミーであることもわかった。たまたま黄色いものが動くのが見えてしまい機首を押さえることは成功。次は速度回復するのを確認して旋回でしょ。これもクリア。後ろからS教官による神のお告げもあって初ソロに出られることになった。えっ?バリバリ後ろで言われたけどと思うが、だが嬉しい。ピストから「京大樋口、その13ソロ」と。先輩同期後輩からはおめでとう!!良かったね!!といっぱい声をかけてもらった。ただひたすら嬉しい。
6.ひとりで空を飛ぶことになって
思ったより怖いという感情はなかった。だが同期のランウェイワークは嬉しいが少し怖い。私の前に出た藤岡、増田、少しごめん。いざ初ソロへ。上昇は見事にグレートウィンチマンS先輩のおかげで速度指示しなくて良かった。心の底からありがとう。そして離脱。先輩に言われたように滑空姿勢はだいぶ下に向く方だった。速度抜けしないように遠くを見て背中をちゃんとつけていようと意識して飛んだ。空は思ったより広かった。自由だった。教官の背中はあらためてデカイなと思った。写真なんて撮る勇気は無かったから旋回をしていようと思い旋回していた。そうしていると思ったより失高してしまい、エントリーに行ける位置と高度ではないことを認識した。よりによって初ソロで。うわーーーやべ。とにかく場周に入り90セット。まぁOK。気になるチェックポイントは180。微妙。やばくはないけど少し怖い。そして耐えきれなく第3旋回を早めに回った。そして第4旋回。低くてスピンに入るのはエルロンをあまり使わずラダーで旋回するからだということを強く思ってちゃんとエルロンを使い、すべりもチェックし、地平線も見ながら速度一定に旋回できた。少しアンダーシュートだったが軸線修正でき、ここでやっと生きて帰ってこれた実感がわいた。思った通りファイナルが狭いのでロングになる見込み。まぁいっかと諦めダイブを操作して、速度一定のまま2/3以上開閉することに成功。あとはフレア。開始して直後少し浮き上がり耐えろ耐えろでまた沈んでいき2回目のフレア。これは上手くいった。草の擦れる音がした。すごい気持ちよかった。結果O先輩を大変走らせることになったが満足なフライトができた。良かった。
7.解放と喜び
やっぱり同期と一緒に喜びながら写真を撮るのは嬉しい、楽しい。宿当の増田とLINE電話を繋げようとする赤だが、そういうとこも赤らしくて好きだ。散々同期仲悪いと言われるが、実際私がそう言ってたが、改めてこの同期で良かったと思っている(大事なのは今のところは笑)。冗談ではあるが、本当に同期には感謝してるしたくさん迷惑をかけて申し訳なく思っている。あと先輩には色々相談にのってもらい、たくさん気苦労をかけて申し訳ない。本当にありがとうございます。後輩には少し情けない姿を見せてしまい心配をかけてしまったこともあり申し訳ない。今思えば何度も気にかけてくださり励ましや期待の言葉をかけて頂いたこと、不出来だからと見捨てられていた訳ではないことを思い出される。
8.おわりに
初ソロを目指してからの長い半年間、本当に辛かった。こんなに苦労するとは思っていなかった。何度も辞めようとしたし、グライダーに全然顔を見せてなかった。そんな時でも寄り添ってくれた先輩、同期、後輩ありがとう。諦めなくて本当に良かった。ひとりで飛んでみてもっと自由に飛びたいと思えるようになりました。もっと沢山飛んで上達していきたいです。
私を支えてくださった教官、先輩、同期、後輩方に改めて感謝申し上げます。これからも精進して参りますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。
2026年10月07日
初ソロ体験記
posted by 京都大学体育会グライダー部 at 19:48| Comment(0)
| 合宿
2026年10月06日
私の初ソロ体験記
お世話になっております、2回の藤田真帆です。先日の10月京大愛工木曽川合宿で初ソロに出ました!
初ソロに出たら初ソロ体験記なるものを書くということで、早速執筆させていただきました。稚拙な文章ですが、よろしければお付き合いください。
話は今年の春までさかのぼります。もともと私は優秀な同期たちと比べるとフライトへの熱意は少なく、1回生のうちは外参にも行ったことがありませんでした。そんな私でしたが、2回生の5、6月ごろから次第に「初ソロに出たい」という思いが強くなってきました。具体的なきっかけが何だったかは覚えていませんが、おそらく、発数が50発を超えて初ソロが見えてきたことや、6月の機体係講習会に行って他大の同期と交流したことが大きかったのだと思います。また、M1のFさんに、全国大会に出場したいのなら2回の夏休み中には初ソロに出ておきたいと言われたことで、ぼんやりとしたものだった私の初ソロの理想の形が定まりました。
初ソロに出たら初ソロ体験記なるものを書くということで、早速執筆させていただきました。稚拙な文章ですが、よろしければお付き合いください。
話は今年の春までさかのぼります。もともと私は優秀な同期たちと比べるとフライトへの熱意は少なく、1回生のうちは外参にも行ったことがありませんでした。そんな私でしたが、2回生の5、6月ごろから次第に「初ソロに出たい」という思いが強くなってきました。具体的なきっかけが何だったかは覚えていませんが、おそらく、発数が50発を超えて初ソロが見えてきたことや、6月の機体係講習会に行って他大の同期と交流したことが大きかったのだと思います。また、M1のFさんに、全国大会に出場したいのなら2回の夏休み中には初ソロに出ておきたいと言われたことで、ぼんやりとしたものだった私の初ソロの理想の形が定まりました。
目標が決まったのなら、あとはその目標に向かって進むだけです。
7、8月は外参に行ったり久住に行ったりしていました。ここまで話していると長くなりすぎるので割愛します。
本当は8月大野合宿か8月木曽川合宿でソロに出ることができれば完璧だったのですが、現実は甘くなく。8月にソロに出られなかった私は9月京大福井大大野合宿にエイミングをとりました。9月前半には同志社立命木曽川、9月京大南山福井合宿がありました。亀の歩みでしたがフライトが上手くなっている実感はあり、9月福井終了時点では、「あと10発くらい飛べば初ソロに出られる技量になるんじゃないかな」と思っていました。この頃の私は9月中旬に名工岐大龍谷木曽川合宿に外参する予定で、この合宿で練習したあとに9月大野でソロに出るというパーフェクト初ソロプランを立てていました。しかし!この木曽川合宿が雨でなくなり、5日間の外参の予定が0日に。私の完璧なプランは崩壊しました。不貞腐れた私は合宿がなくなった日程で急遽韓国旅行に行くなどしていました。韓国旅行はとても楽しかったです。
あまり万全とは言えない状態で迎えた9月大野合宿。朝の静穏な時間帯に飛ばしてもらい、確実にうまくなっていると感じる一方、自分のフライトの未熟さにへこんだりもしていました。このころの私のフライトの課題は、後期上昇・着陸時のパス判断・速度管理・フレアの4つになっていました。そして、9月大野最終日。朝一番に最近いつも一緒に飛んでいたS教官とのフライトがありました。このフライトはとてもうまくいって、S教官が「僕はワンチェック通すから」と言ってくださいました。今までチェックに通ったことが全くなかった私は嬉しすぎて舞い上がっていて、同時にすごく緊張していました。もしかしたら初ソロ出れる??と思いながら、必死に次のフライトのために自分を落ち着かせようとしていました。
次のフライトはあっきらかにダミーブレイク感満載でした。S教官が搭乗前にやたらダミーの対処法の話をしてくるし、マイクマンをしているT先輩が「頑張れ」と言ってくる。そして後席に座っていたM教官が「ちょっと待って」と言って一度ピストのほうに行って帰ってきたのを見て、ダミーを確信しました。しかし愚かなことに私は出発した瞬間に全てを忘れ、いつも通り何も考えずに上昇していました。
「バチン!!」
衝撃を感じました。
「あっ...」一瞬頭が真っ白になりました。我に返り、慌てて機首下げ操作をします。レリーズを3回引いて...右旋回しないと...。
高度計は見たはずなのですが、あまり記憶がありません。おそらく切られたのは250mくらいのはずです。
チェックポイントに向かって飛んでいましたが、間に合わなさそうだと判断し直接第3旋回点へと向かいました。しかしここでミスをします。高度的にいつも通りの場所で第3旋回をしていると低くなってしまうので、場周幅を狭めなければならなかったのですが、その判断ができませんでした。M教官から「もう第3回れ!」と怒られながら(恥ずかしいことにこのとき教官に怒られる声が無線で聞こえていたそうです)、これは絶対チェック落ちたな、と絶望的な気持ちで着陸へと向かいました。しかも着陸ではフレアの引き起こしが足りなくて教官に一瞬ダイブブレーキを触られる始末。
搭乗後のブリーフィングで、離脱後の機首下げ操作が遅かったことと場周経路について指摘されました。教官と話している間は「すみません、ダメでした〜」と苦笑いしていたのですが、一人になったとたん急に自分のすべてが情けなくなり、discusの機体組みを手伝いながら半泣きになっていました。
ピストにもう一発飛ぶか聞かれたのですが、そのころにはもう背風が入り始めており、何よりもう飛ぶ気分になれなかったこともあって、今日はもう初ソロには出られないだろうなと思って断りました。しかし、その後は再度ウインドカームになり、関大3回のMさんが初ソロに出ていました。Mさんの初ソロを見て私ももう一度チャレンジしたいと思ったのですが、時すでに遅し。この日は結局これで終了となりました。
9月大野での初ソロは叶わず。先輩たちに、ダミーまで行っただけでもすごい、と慰めてもらい少し気がまぎれましたが、やはりつらいものがあります。私の初ソロチャンスは教証合宿後の9月CAB合宿へと持ち越されました。
ところが。3日間ある予定だった9月CABが、最初の2日間が雨でノーフライトになってしまうという予想外の事態が発生。世の中うまくいかないものです。そしてCAB最終日。いい天気で穏やかな北風が吹いている、ソロ日和でした。しかしこの日の私のフライトはいまいちでした。ベースで不必要なダイブ開操作をしてしまい、着陸もグダグダ。同乗していたS教官に「今のはダメだったなー」と言われてしまいました。結局その1発でCABのフライトは終わりでした。(ちなみにここで総発数が100発となりました。)
これで私の夏休み中に初ソロに出るという計画は失敗してしまいました。しかし直近にもう一度チャンスがあります。10月京大愛工木曽川合宿です。ここで初ソロに出るしかない、失敗すれば次はNF合宿になってしまうというラストチャンス(正確に言えばラストチャンスでもなんでもないのですが、私のメンタル的にはここが限界でした)。もともと10月木曽川合宿は1日目のみ参加する予定だったのですが、2日目の予定を無理やり空けて全参に変更。コンドルで何度もフライトの練習をして、万全の状態で10月木曽川合宿を迎えました。
合宿1日目。この日は類稀に見るソロコンディションのお天気でした。10時くらいに1発目を飛びました。今合宿では299を使用していたのですが、151や108と滑空姿勢や操縦感覚が違い、速度が抜け気味になってしまいました。その後の2発目は1発目よりよくなっていたのですが...初ソロにはあと一歩届かないような、そんなフライトでした。少しづつだけれども私は確実に成長していて、あとちょっとだけ練習すれば初ソロに出られるだろう、そのことはわかっていました。しかし時間がないのです。「私はこの合宿で絶対に初ソロに出なくてはならない」そんな思いに囚われて、泣きそうでした。周りから見ても私は明らかに不機嫌だったと思います。
2日目で絶対に初ソロにでると決意した、その日の晩。次の日の天気を見ると、10時ごろから雨予報、かつ9時ごろから南風予報。「終わった」と思いました。こんな天気で初ソロに出られるわけがない。投げやりになった私は「もう帰りたいー!」とミーティングルームで暴れていました(すみません)。
2日目の朝。起きてすぐ天気予報を見ました。降水確率は下がっていましたが、風予報は悪化していました。8時ごろから南風予報になっていました。「これは朝イチからピス交かもなー」という声を聞きながら、絶望的な気持ちでランウェイに向かいました。
ランウェイに到着、すぐ風を見ます。まだ北風。これならチャンスはある。
朝2発目の13に乗りました。後席はS教官。搭乗前に「落ち着いていつも通りのフライトができるようにします」と言って、フライトに臨みました。
フライトは完璧でした(ただしフレアの引き起こしが不足気味でした)。S教官に「フレア以外は完璧だったけど、もう一回飛びたい?次僕と飛ぶっていうことはダミーが来るってことだけど」と言われました。そんなダミー宣言することある??と思いながら、飛びたくないわけがないのでためらいつつも「はい」と答えました。
ダミーが来る、と戦々恐々としながら登場した2発目。
高度200m通過、速度チェック...高度300m通過、速度チェック...機首下がってきたな...滑空姿勢に入れて、離脱操作。
あれ、ダミーは???
何とダミーのダミーでした。さすがに事前申告してダミーしたら意味ないですもんね。
このフライトはちゃんと着陸もうまくいきました。
次こそはダミーかなと思っていると、同じく初ソロ勢だった同期の樋口がなんと先にダミーをしました。
そして彼女はダミーに成功。私より先に初ソロです。
もちろん同期の初ソロは嬉しいです。しかし私は自分のフライトが頭の半分以上を占めていたので、「お願いだからまだ風変わらないでくれ...!」などと思っていました。あと、いろんな人に「樋口と藤田が2人とも初ソロ出たら激アツじゃん」と言われました。もちろんそうなんですけど、そういうことをあまり言いすぎないでください、プレッシャーが増すので。
何はともあれ、彼女は無事空へと飛び立っていきました。とってもおめでたいです。
そして無事着陸しました。着陸した機体に駆け寄ります。おめでとうと言って、みんなで写真を撮ります。楽しい!!!
さっきまであんなに余裕がなかったのに、同期の初ソロを祝っているとなんだか楽しい気分になってきました。単純ですね。
あ、機体が帰ってきたので私の搭乗ですね。頑張ります。
これは100%ダミーだろうな、と思いながら機体に乗り込みます。後席は京大のY教官。
出発!エアボーン、速度チェック...。
「高度100m通過」「高度200m通過」もうそろそろだな...。
「高度250mつうk「バチン!!」」
「あっ」
思わず声が出ました。切られたーー機首下げ!
1度目のダミーと同じく不意にやってきた衝撃。すぐに滑空姿勢に入れ、レリーズを引いて右旋回。高度計を確認すると270mで、比較的余裕がありました。チェックポイントに向かいます。チェックポイント通過。少し高めですが、ダミーなのでまあ問題なし。あとはいつも通りの場周をするだけ。
後席のY教官に「すべってるよ」と言われます。あ、ほんとだ...。
着陸はあまり記憶がありません。少しロングでしたが、うまくいっていたと思います。(後から聞いた話ではめっちゃきれいなフレアだったそうです)
着陸して機体から降ります。1回目のダミーよりは格段に良くなっていたけど、すべってたしなあ...。
死刑宣告を待つ罪人のような気持ちになりながら、教官の話を待ちます。
「結論から言えば、OKなんだけど」
...え、いいの??私初ソロ出れるの???
Y教官が手で作ったOKサインをピストに伝えます。ランウェイから拍手が起こりました。
やったあ!!!
慌ただしく搭乗準備をしているうちに、気づけばキャノピーが閉まっていました。
クリア確認をして...「299準備よし」
曳航が始まりました。
我らがグレートウインチマン、S先輩のおかげで曳航は楽々でした。ただちょっとアップが足りなくて離脱高度をあまりとれませんでした。
離脱。ソロだと滑空姿勢がいつもより下になると聞いていたので、機首を少し多めに下げます。
トリムセットして右旋回。
世界がとても綺麗でした。
しばらくソロを楽しんでいるうちに、高度も300mくらいになってきたので左旋回をして場周しようかなと思いました。
「左旋回しまーす!左クリアーー!」といった感じでノリノリで旋回しました。楽しい。
チェックポイント通過は少しだけ高めになりました。初ソロなんて高いほうがいいよね。
いつも通り第3、第4旋回。
あれ、軸線ずれてるな...。
軸線がアンダーシュート気味になってしまいました。直そうとしたのですが、なかなか戻りません。自分ではそんなつもりはなかったのですが、緊張していたのでしょうか。
軸線に気を取られていたら、パスが高すぎることに気づきました。慌ててダイブを開けます。
速度を見ると100キロぐらいのオーバースピードになっていました。早いぶんにはまだいいかと思いながら修正します。つくづく下手だなあと思いました。
軸線はなかなか直ってくれません。「このままだと機体に突っ込むじゃんー」と思っているうちに元に戻りました。よかった。
そうこうしているうちにフレアです。フレアは、まあ微妙でした。ただ指定地には着陸できました。
無事着陸できたことに安心していると、ブレーキをかけ忘れていることに気づきました。あわててダイブを全開にします。ランウェイの人たちごめんなさい...。
やっと機体が止まって、キャノピーを開けます。
同期たちが駆け寄ってきます。みんなが祝福してくれます。私はとても幸せでした。
初ソロで一番楽しかったのは、着陸後の写真撮影タイムであることは間違いありません。
同期、先輩、後輩、教官。皆が私に「おめでとう」と言ってくれました。とても嬉しかったです。
今まで頑張ってきて本当によかった。
最後に一つ、印象に残った話をします。
その日の撤収後のミーティングで、なかなか初ソロに出るまでうまくいかなかったという旨の話を私と樋口がした後に、N教官がおっしゃったことです。
「私も初ソロに出たのは100発ぐらいの時だった。フライトがなかなか思うようにいかないこともある。それでも諦めずに飛び続ければ、いつか必ずうまくいく日が来る」
私はフライトが下手くそなので、初ソロに出るまでは随分時間がかかってしまいました。初ソロの着陸も下手でしたし、まだまだ改善しないといけない点がたくさんあります。これからも行き詰まることが何度もあると思います。
それでも、諦めずに飛び続けようと思います。そうすればいつか道が開けると信じて。
思ったことをすべて書き連ねていたら、とんでもない長文になってしまいました。最後までお読みいただいた方、お付き合いいただきありがとうございました。
これからも精進してまいりますので、応援のほどよろしくお願いいたします。
同期たちが駆け寄ってきます。みんなが祝福してくれます。私はとても幸せでした。
初ソロで一番楽しかったのは、着陸後の写真撮影タイムであることは間違いありません。
同期、先輩、後輩、教官。皆が私に「おめでとう」と言ってくれました。とても嬉しかったです。
今まで頑張ってきて本当によかった。
最後に一つ、印象に残った話をします。
その日の撤収後のミーティングで、なかなか初ソロに出るまでうまくいかなかったという旨の話を私と樋口がした後に、N教官がおっしゃったことです。
「私も初ソロに出たのは100発ぐらいの時だった。フライトがなかなか思うようにいかないこともある。それでも諦めずに飛び続ければ、いつか必ずうまくいく日が来る」
私はフライトが下手くそなので、初ソロに出るまでは随分時間がかかってしまいました。初ソロの着陸も下手でしたし、まだまだ改善しないといけない点がたくさんあります。これからも行き詰まることが何度もあると思います。
それでも、諦めずに飛び続けようと思います。そうすればいつか道が開けると信じて。
思ったことをすべて書き連ねていたら、とんでもない長文になってしまいました。最後までお読みいただいた方、お付き合いいただきありがとうございました。
これからも精進してまいりますので、応援のほどよろしくお願いいたします。
posted by 京都大学体育会グライダー部 at 23:34| Comment(0)
| 合宿
10月京大愛工木曽川合宿DAY1
こんにちは。一回生の多喜田です!
合宿の朝がほんのり肌寒い季節になってきました。
早速私事ではありますが、今回私は1ヶ月半ぶりの合宿でした。久しぶりに合宿に参加してみると、前回と比べて明らかに同期の動きが違っていました。全体的に自主性があるというか。
「これは私も頑張らねば置いてかれる、、精進せねば、、!」と思いました。
さて、今回の木曽川合宿一日目の成果を共有します。
総発数50発、ソロ17発
中川 17th-18thソロ
藤岡 9th-10thソロ
増田 6th-7thソロ
田村 10thソロ
中江川 0+39滞空(discus)
なんと!この日だけでこんなにたくさんの成果を上げることができました!!
やはり独り立ちをした同期が戦力として機能しているのが大きいと思っています。私も今合宿で独り立ちをした身として、これからも頑張っていきます!
引き続きよろしくお願いいたします!
posted by 京都大学体育会グライダー部 at 12:21| Comment(0)
| 合宿
2026年10月05日
10月京大愛工木曽川合宿DAY2
こんにちは、京大2回の樋口です。10月に入り、つなぎの下に半袖半ズボンを着ても暑かったのが段々と寒くなりウィンブレが欲しくなる季節になりました。
今日はめでたいことが多かった1日でした
1回多喜田独り立ち!!これからもRW頑張って回っててく
2回樋口、藤田 初ソロ!!
私、樋口やっとソロに出ることができました。それも藤田と一緒に!!
やっぱり仲の良さが証明されたのですかね笑
これからも仲良く一緒に頑張っていきたいです

岐大OB三輪さん初単座!!
いつも京大合宿でウィンチとハウトレいっぱいひいてくださりありがとうございます!!
実りある安全な合宿がこれからも続けられるよう精進して参ります。
ずっと撮りたかった幸せな2枚の写真をどうぞ。
今日はめでたいことが多かった1日でした
1回多喜田独り立ち!!これからもRW頑張って回っててく
2回樋口、藤田 初ソロ!!
私、樋口やっとソロに出ることができました。それも藤田と一緒に!!
やっぱり仲の良さが証明されたのですかね笑
これからも仲良く一緒に頑張っていきたいです
岐大OB三輪さん初単座!!
いつも京大合宿でウィンチとハウトレいっぱいひいてくださりありがとうございます!!
実りある安全な合宿がこれからも続けられるよう精進して参ります。
ずっと撮りたかった幸せな2枚の写真をどうぞ。
posted by 京都大学体育会グライダー部 at 17:23| Comment(0)
| 合宿
2026年10月04日
10月京大愛工木曽川合宿DAY0
一回の須田です。10/2は10/3-10/4で10月京大愛工木曽川合宿の入り日でした。
本日の出来事としては、彦根米原間で通行止めにあい、新名阪で迂回して、木曽川入りしました。1時間以上予定よりは遅れましたが、御在所サービスエリアで滑り台で遊べたので、僕的には満足でした。
二日間の短い合宿ですが、先輩方の成果が楽しみです。ランウェイの労働力になれるように頑張りたいです。
余談ですが、最近目が悪いのか「タイヤ」という文字列が全部「クイヤ」に見える病気になりました。ちゃんと睡眠を取ろうと思います。
posted by 京都大学体育会グライダー部 at 19:38| Comment(0)
| 合宿
