2025年01月18日

角田ウェーブキャンプレポート

こんにちは、3回の深尾です。

角田WaveCampに1月11日から13日の3日間参加してきましたのでそのブログを書きたいと思います。


まずは3日間めちゃくちゃたのしかったです!!!やっぱりグライダーって楽しいなと強く思いました。

1日目はASK21で角田の地形完熟をしたのち、タンデムファルケで仙台空港へタッチアンドゴー訓練をしてきました。

このタンデムファルケ、座席が前後、スタイリッシュでまさにグライダーという感じです。今回は前席に搭乗し、エンジン始動からほぼすべての操作を自分で行うことができました。スロットルや操縦桿は前後席で連動していますが、マスタースイッチやイグニッション、トラポン、VHFの操作などはすべて前席で行う必要があります。またスロットルもプッシュプル方式でそれも面白かったです。


離発着は角田フライトサービス、上昇してすぐ仙台TCA121.025にチャンネルチェンジ。フライトプランをオープンして(フライトプランや上空での応答は教官がやって下さりました)スコークは「ワン・ファイブ・ワン・ワン」初めてトラポンをセットして少し感動です。毎回アイデントが必要なのかと思っていましたがそうではないみたいですね。アイデントと言われない限り押してはダメとのことで今回もスコークセットのみでした。その次にすぐにATISにチェンジ、ATISもはじめて聞きました。識別記号は「キロ」でした。あとは全然聞き取れませんでした。普段から無線はやや苦手なので福井でもっと基礎から無線の練習しないといけないなと。またATISを聞き終えたらすぐに仙台タワー118.7にチャンネルチェンジしてコンタクト。RW30に着陸許可をもらいレフトダウンウィンドに乗せます。初めて仙台空港に行ったのですが場所がわかりません。滑空場からは阿武隈川に沿って下流に来ていたので、阿武隈川と仙台空港の位置関係をもとに区分航空図を見ながら仙台空港を見つけます。ちゃんと区分航空図買った甲斐がありました。普段はまず9qを出ないので自作の地図で飛んでいます。自家用受験の際は適切な航空図としては自作地図では不適当とのことで受験同期全員区分航空図をそろえながら、必要あるのかなとか思っていましたがやはり慣れてない地で空を飛ぶとなると区分航空図はとても有用なのだなと感じました。そんなこんなで仙台空港まではあっという間で体感15分もかかっていないと思います。そう一つすごい良いなと思ったのが宮城県航空協会の機体には時計がついていました。いつも時間が気になるのでこれはうれしいですね。ついでに複座でもラムマウントが計器盤についてました。さてダウンウィンドに乗せると「Extend
Downwind」ということでダウンウィンドを伸ばし初めてグライダーで海に出ました。かなりがっつり出ました。僕ははしゃいでいたのですが後席の教官はかなり嫌とのこと。確かにエンジンが止まったりしたら着水するしかないといわれ、なんというか自分もまだまだ未熟だなと思いました。そんなこんなで仙台空港では3回タッチアンドゴーしました。グライダーってパピー見るものなのでしょうか?僕はあまり福井の発数も多くなくどうしていたか記憶にありません。白白赤赤に合わせてみましたが、普通にパスを合わせた方がうまくいきそうです。
仙台空港はランウェイが2本あり短い方のランウェイと大きい方のランウェイが斜めにクロスしています。今回は小さい方のランウェイ30でしたが、別日に行った方は大きい方の27にも降りたみたいです。私が飛んだときは27に旅客機が下りていたのでダウンウィンドを延長する必要があったみたいです。斜め下に少しだけ着陸中の機体が見えました。上から着陸を見ちゃいました。
帰るときはほぼ逆の手順で帰ったのですが帰りのスコークは「VFR」ボタンを押すだけで1200に戻りました。
モーターグライダーはなんとなく難しそうと思っていましたが実際にほぼすべて操縦してみて意外とできるなと感じました。もちろん後席の教官には気づかないところでたくさんサポートしていただいていたと思いますが、、

2日目からはTwin-3に乗りました。感覚は21ととても似ていますが操縦性が良く飛びやすかったです。ダイブブレーキが大きく重たかったのが印象です。この日は6分2発でした。宮城県航空協会の機体はすべてフィートとノット、今回のフライトでだいぶ慣れたと思います。

最終日3日目はウェーブもサーマルも期待できました。遠く見える蔵王の山頂付近には雲がありながらも山頂が光って見えていました。こういう時は雲の切れ目があるためウェーブコンディションが期待できるみたいです。この日は第1波のみでしたが第3波があるときは滑空場に重なるそうです。角田はサーマルもリッジもウェーブも海風によるコンバージェンスもありうらやましい限りです。ウェーブトライじゃんけんにはまけてしまい購入しておいたカニューラは今回は出番なしで終わってしまいました。その代わりサーマルで30分ちょっと滞空できました。こういうじゃんけんでは勝ったことありません。自分は前からよく力入りすぎと教官に言われるのですが、ソアリングでもそのようです。やはり航空部最後の1年はソアリングと向き合うことになりそうです。来年の全国までにはバチコリうまくなっていることを祈って頑張ります。

自分のフライトはそんな感じで3日間が終わりましたが、自分以外の参加者は全員アクロ飛行も体験していました。背面飛行、ループやピッケなど動画でしか見たことない曲技を初めて見たときは言葉が出ませんでした。背面飛行、日本でできるんですね。自分はビビりなのでやりませんでしたが体験した人曰くジェットコースターみたいで楽しかったみたいです。宮城県航空協会は毎月91条申請しているそうです。

フライト以外でも宿舎では関東地区や東北大の学生、一緒に行った名大生、宮城県航空協会の方々とわちゃわちゃしてとても楽しかったです。朝も夜もみんなで自炊していました。

今回の遠征は自家用で学んだことがとても活きた3日間でした。自家用受験の時は高高度飛行の注意点をまとめたり、意味あるのかわからないと思いながら着陸帯標識をおぼえたり、木曽川の2階で宮地さんと木曽川から飛んで県営名古屋に着陸するとしたらどうするかシミュレーションしたりしましたが、勉強しといてよかったなと思いました。トラポンやVHF、酸素供給装置など木曽川ではめったに使わない装置もたくさんつかったり、航空図を読んだり、アクロをみたり、そういえば9km出たのもたぶん初めてです。勉強しなければいけないから勉強したけど実感を伴ってなかった多くのことが一気に実感に結び付きました。これが大人のグライダーの世界なのだなと、もちろん航空法やその他さまざまなものに縛られて飛ぶのがグライダーですが、ここでは空の広さを感じました。

ただウェーブ体験はできなかったので今回買ったカニューラとともにもう一度リベンジしに行きたいところです。


まだ私は東海関西の学生。あと1年間はやや狭く感じる空ではありますが、この中での高みを目指し身を引き締めてひたすら邁進して参りたいと思います。


宮城県航空協会の方々や東北大の方々には大変お世話になりました、ありがとうございました。
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posted by 京都大学体育会グライダー部 at 23:18| Comment(0) | 合宿
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