2023年10月12日

9月自家用実地試験レポート

4回の大塚です。

9月25日に3回の鈴木と神大の飛田さん、岐大同期の野間の4人で自家用操縦士実地試験を受けました!

結果は晴れて4人とも合格でした!

実は最初は6月に受験予定だったのですが、8月に延期になり、そして9月に延期になり、そこで飛田さんが合流しての受験ということになりました。
受験延期で苦しい時期が長かったですが、受験同期で励ましあったり、一緒に勉強したりして、なんとか乗り切ることができました。

試験官は後藤試験官で何度か東海関西地区に来たことがある方で、厳しくはないという前評判でしたが、実際にどんな方かわからない試験前日までは緊張してはみんなと話して落ち着いての繰り返しでした。
試験当日になり、試験官との顔合わせでの印象は全く威圧感のない優しそうな方で、「みなさんよく勉強してらっしゃると思うので、楽しんで試験を受けてください」と言ってくださり、落ち着いて試験を受けることができました。

試験は2人ずつ呼び出され、資格確認→出発前の確認→オーラルという形で進みました。

自分は前半の2人で、いきなり出発前の確認をするとは思っておらず、気象情報の準備ができていなかったのですが、それ以外の出発前の確認はしてしまうということになりました。

出発前の確認は項目を2人で交互に分担し、その中で時折質問もされながら進んでいきました。”ト"の項目では、TCD、TNについていくつか質問されましたが、ここは小林教官にしていただいた模擬試験でよく勉強していたところだったので自信を持って答えることができ、とてもありがたかったです。
また、非常信号灯はどんなものを入れているか、このNOTAMを読んでください、などが聞かれ、ちゃんと事前に見ていて助かったーという場面が多かったです。

そして口述試験に移りましたが、本当に基本的な質問が聞かれることが多かったです。
ただ裏を返せば絶対に落とせない質問ばかりで、答え方にも気をつける必要がありました。
自分は「有視界飛行方式とはなんですか?」と聞かれ、法律上の「計器飛行法式以外の飛行方式です」とだけ答えたら、計器飛行法式をどんどん掘られかけたので、ちゃんと「目視を行いパイロット自身の責任で操縦、衝突予防を行う」というところまで答えるようにしましょう。笑
また出発前の打ち合わせの内容についてもいくつか質問されました。自分がちょうど出発前の打ち合わせの司会だったのでしっかり答えられてよかってです。

そして口述も終わり、後半2人とバトンタッチしました。口述が終わり一安心な反面、フライトにそこまでの自信がなかったため、フライトでミスれないという緊張もあり、極限状態でした。
なんとか落ち着きながら気象情報をまとめて万全の準備をしつつ待機していると、後半2人も口述が無事終わり、気象情報は4人で昼食後に行いその足でランウェイに行くということになりました。


気象情報でもそれぞれ質問され、CAVOKを知っているかの質問もされました。CAVOKは準備合宿で一番と言っていいほど流行っていた言葉で、流石に試験では聞かれないだろと思っていたらまさか聞かれてびっくりしました。(ちゃんと答えられました)

そしてついにランウェイに行き、積載物の安全性、観点望気、出発前の打ち合わせを行い、とうとうフライトが始まりました。
1人目は野間で離脱高度が高く、1回のフライトで全ての科目を終えて、綺麗に指定地に着陸してきました。
2人目は自分でしたが、もう緊張もマックスの状態で機外点検、機内点検をして、キャノピーを閉めようとしたとき、ちょうど飛行機の音が聞こえ、踏みとどまって待機することができました。これは準備合宿の練習フライトでちょうどヘリと被った苦い経験がいきました。
そして音が遠くなり、出発準備をかけましたが、もうそこからはほとんど本能で操縦していていままでの練習フライトでしてきたことをするのみでした。離脱高度が野間より低くこれは2発いるかと思いましたが、失速、スローフライトで少しプラスがあり、ランウェイハーフ横でまだ高度があったので急旋回も入れられてなんとか1発に全科目を収めることができました。
着陸は風が強めで思ったより落ちてショート側のふはんのギリギリに接着し、どうなるかハラハラでしたが、着陸後の機外点検の後に試験官に「お疲れ様でした」と言われ、ひとまずこれで終わりかと緊張から解放。そして残り2人のフライトも終わり、宿舎へ。

勉強部屋で待機中、宮地さんは結果はもうわかりきっとるとおっしゃっていましたが、正式に言い渡されるまでは一抹の不安が残ります。
そして4人まとめて試験官に呼ばれ、結果発表。無事全員合格で、自分が合格だと言われた時は長い勉強期間が報われたようでなにより嬉しく、また全ての緊張がとけてホッとしました。

受験同期が一緒にいたから乗り越えられたと思います、ありがとうございました。苦しい場面や楽しい場面(笑)もありましたが、一生忘れない良い思い出になりました。
また数えきれないサポートをしてくれた教官方、先輩、同期、後輩には感謝してもしきれません、本当にありがとうございました。

ここからが本当のスタートという気持ちで、いろんな経験を積んで一流のパイロットになれるよう精進します!

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posted by 京都大学体育会グライダー部 at 17:02| Comment(0) | その他
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