2023年04月27日

4月イースター合宿

 こんにちは、4回の長坂です。エッセイ課題を終え、留学も残すところあとテスト1つになりました。今回は、イースター休暇で受講した4月3日から7日の5日間、Scottish Gliding CentreでIntensive Gliding Courseについてお伝えしたいと思います。
 このコースは留学先の部の活動ではなく、個人で申し込んだものでした。いつもの滑空場とはいえ、初めて一人で行くのは緊張します。ドキドキしながら朝のミーティングを待っているとぞくぞくと緑色の服の集団が登場。イングランドのノッティンガム大学が毎年恒例のイースター合宿に来ていました。平日は会員の地元のおじさんも少ないので、事実上の京大ノッティンガム大合同合宿の開幕です。
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↑ノッティンガム大のホーム・Cranwellから5時間牽引で運んできたノッティンガム大の機体NUGC。Cranwellは平坦で木曽川・大野のようにサーマルで滞空することが多いそう。滑空場の隣に空軍基地があるため、土日しか訓練はできないとか。

Intensive Gliding Courseはオールインクルーシブなうえに、教官も機体も私専属という夢のようなコースです。一日に何発も飛べるので離陸の精度をあげ、場周〜着陸を習得したい私にぴったりでした。最初の二日は曳航中の見張りや、フレアの引き起こしが頭で理解しても操縦に反映させることができず、火曜日は納得できないフライトで終わりました。

 いい感覚をつかみたかった水曜は雲底が低く、発航はなし。シミュレーターでノッティンガム大の子たちと練習です。悩んでいたフレアをシミュレーターできれいにできたとき、ノッティンガム大の子たちが拍手でお祝いしてくれたのがとても嬉しかったです。午後は教官とノッティンガム大の子たちと私でゴーカートをした後、みんなで夜ご飯を食べました。そこでお互いの滑空場の情報交換で一番驚かれたのは、「東海関西では6時起きで毎日機体を組みばらしすること」で、一番笑いがとれたのは「イギリスグライダー界で一番驚いたのはフライト前日にみんながお酒を飲むこと」といった瞬間です。(あとからわかったことですが、夕食中みんながお酒を飲んでいるときにいったのがブラックジョークとして働いたようです。)グライダー異文化交流を通して、みんなと仲良くなれて嬉しかったです。
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↑ゴーカート場にて

水曜に飛べなかったのが悪い感覚をリセットしてくれたのか、木曜からは1発ごとにうまくなっていくような幸せな二日間でした。木曜はサーマル・リッジ・ウェーブのすべてが出ている夢のような日で、初の1時間超えフライトができました!1時間以上のフライト2発のおかげでたった1日で3時間以上飛行時間がたまりました。幸せです。金曜には離陸は文句なしとイギリス版初ソロチェックシートにサインをもらい、判断・操縦をすべて自分で行うフライトができるようになりました。ノッティンガム大の子が私のいいフライトのあとはサムアップしてくれたり、最初のアウェイな感じが噓のように京大合宿のような心地よさでした。
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↑教官ロンと。ノッティンガム大の主将アダムくん撮影。アダムくんはグライダーインスタグラマーでグライダーの素敵な写真と動画をたくさん投稿しています。東海関西の先輩がアダムくんの投稿にいいねをしているのを見つけて驚きました。

グライダー漬けの1週間はノッティンガム大との交流も含め本当に充実したものになりました(4日間で25発、6時間以上飛びました)。渡航当初、平均して月に1回1発しか飛べず、技量の向上ではなく維持が限界かなぁと落ち込んでいたのに、まさかこんなに上達できるとは!教官とお別れの時に、「日本で初ソロ出たら連絡してね」と言ってもらえた時に、嬉しさと寂しさで泣きそうになりました。本当にいってよかったです。

6月初旬で帰国しますが、テストの関係でイギリスで飛ぶのは4月が最後になってしまうような気がしています。練許のことを考えると次に飛べるのは最短でも8月。せっかく感覚をつかみ始めたのに間があいてしまうのはもどかしいですが、学科、イメトレなどできることをしていきたいと思います。もし、万が一イギリスでもう一度帰国前に飛べたらまたご報告します。
posted by 京都大学体育会グライダー部 at 09:11| Comment(0) | その他
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