2022年12月22日

1時間滞空達成!

1時間滞空達成!

 

こんにちは。4回生の西です。

12/15~19にかけて行われた大野合宿の最終日、念願の1時間滞空を達成しました。

 

この日は朝から横風予報。いつ飛べなくなってもおかしくない状況でしたが、昼になっても風は変わらず。後輩たちは着実にソロに出ていく中、昼過ぎに上空の機体が耐空を始めました。機体はぐんぐんと高度を上げ、800mほどまで上がっていきます。同期に背中を押され、滞空するなら今しかないと空いていた23をラインナップして、いざ空へ。

上昇中、サーマルのせいなのか何度速度指示を出しても早いまま。ヒューズ切れを恐れて後半はあまりアップが取れませんでしたが、まずまずの離脱高度。離脱後すぐにサーマルにヒットし、ソアリングを始めました。はじめはじわじわと高度を上げていましたが、途中から急にサーマルが強くなり、バリオは+3を指すように。上昇を続けた結果、気が付けば高度は900mに達していました。正直、大野で900m以上を指す高度計を見たことがなかった私はこの時点で大興奮。これは夢のまた夢だと思っていた1時間滞空ができるかも!と思い始めました。そんななか、後ろから京大ディスカスも離陸してきて、一緒に滞空をはじめました。4年間一緒に頑張ってきた同期と単座でガグルを組み、ソアリングをしているという状況はとても感慨深くて、幸せをかみしめながらソアリングを続けました。

しかし、大野は南側の空域では750mを超えられないのがネックです。風がどんどん強くなり、流される量が次第に大きくなってきていたため、もう一度ランウェイ近くに戻ろうとしたら、上空は大荒れ。さっきまでの+3を見失い、-5に突っ込んでしまいます。なんとかかんとか次のサーマルを見つけて空域ぎりぎりまで上げる、また戻るを繰り返し、800~1000mを維持し続けることができていました。しかし、ディスカスは気が付けば場周に入っており、あとから上がってきた複座も撃沈。気が付けば空には私だけになっていました。

そして、次第に天候は悪化。北側から雪雲が流れてきて、ランウェイの北側がすべてブロックされてしまいました。雲には突っ込みたくない、でも南の空域はよけないといけない。邪魔な雲に悔しさを感じつつ、ねばっていると、「風が強い北西風に変わりました」や、「荒れてきたのでこれで撤収にします」など不穏な無線が聞こえてきます。ここで初めて恐怖を感じ、早く降りたくなってしまった私は「今何分ですか?」とピストに聞くと、「37分です」との返答。結構頑張ったつもりだったので、まだ37分という事実に少し心が折れかけましたが、やるしかないと奮起し、粘り続けます。

しかし、離陸45分ごろ、急にプラスが見つけられなくなり、コースをずらしてみますがどこまで行ってもバリオは-5の表示のまま。ここまで粘ってきたのに、あと15分なのに、こんなところで終わってたまるかと叫ぶもバリオは-5。気が付けば900mほどあった高度はあっという間に450mまで落ちていました。ここで見つけられなかったら終わりだと思い、祈るような気持ちで探していると、ついに弱いサーマルを見つけました。上がらなくてもいい。粘れればいい。そう自分を落ち着かせてサーマルにへばりついていると、「あと10分、頑張れ」との無線が聞こえてきます。その後も何度か無線で勇気づけられ、400m弱で粘り続けること10分。「一時間。おめでとう」との無線です。このときの気持ちは嬉しさよりも安堵の気持ちが大きかったように思います。ここまでくると早く一時間たってほしいと思っていたはずが急に欲が出てきて、飛べるだけ飛んでやると思いなおしました。しかし、その直後サーマルを見失い、高度はみるみる落ちて場周へ。あれほどビビっていた風も落ち着き、無事地上に戻ることができました。

飛行時間は1+04。ぎりぎりではありましたが、なんとか1時間飛ぶことができてよかったです。ソアリング中は、雲に塞がれ、ジェットコースターほどに荒れている気象条件に、私は今日生きて帰れるのかという不安がよぎったり、今までの4年間が走馬灯のように流れたりと、いろいろなことを考えた1時間でした。地上についたときは生きて帰ってこられたというほっとした気持ちが大きかったですが、みんなが祝福してくれて嬉しさがこみ上げてきました。教官方にも「最後によかったなぁ」と言っていただけたり、「おめでとう」と握手していただけたり、みんなに応援され、祝福してもらえてとても幸せでした。

 

この4年間、しんどいことが重なって、グライダーの楽しさを見失ってしまったことが多々ありました。応援してくれる周囲の声が嬉しいながらも重荷になってしまっていたこともありました。グライダーのことなんて何も考えたくないと思った時もありました。

しかし、日々成長し続けていい刺激をくれつつも応援してくれて甘やかしてくれる後輩たち、いつでも広い心で応援してくれる教官方、そして、高めあい支えあってきた、よき理解者である同期に恵まれて、ここまで歩んでくることができたことはやはり私の人生の宝物です。大げさかもしれませんが、引退前に、グライダーの楽しさ、周囲の暖かさを再認識できるこの1時間滞空という機会を与えられたことは感謝してもしきれません。これまでのソロ滞空は最長15分。高度をしっかりと上げられた経験はありませんでした。あまりにもソロ滞空と縁がなかったため、自分は下手くそだから1時間飛べていないんだと思っていましたが、実際にやってみると、私程度の実力では運が占める割合がかなり大きかったなぁと感じました。それでも、やる気ある時もちょっとテンション下がり気味な時も、元気な同期に誘われるがままに東海関西を始めとしたいろいろな滑空場で飛んで、色々な気象条件を経験し、いろいろな教官からソアリングについて学んだことはとても役に立ったし、無駄ではなかったと思います。

 

今合宿は何年かぶりにタスクを背負わずに参加した合宿でしたが、久しぶりに合宿を心から楽しむことができ、仲良くしてくれる良い後輩に恵まれ、昔はほとんど口をきかなかった同期からは幸せのお裾分けをしてもらい、思いがけない成果も達成出来て、最初から最後まで幸せで充実した合宿だったなぁと思います。

今なら周囲の応援が心から嬉しいと思えます。引退まであと3か月、悔いの残らないように頑張っていきたいです。

 

同期3

 

P.S. 17分滞空記

いっぱい褒められて嬉しい同期の森です。

4年間ずっと隣で見てきた同期の西が1時間滞空したこと自分のことのように嬉しく思います。特に運営代になってからはしんどそうにしているところもよく見ていただけに、純粋に嬉しそうに降りてきた西を見て、本当に良かったと思いました。長いと思っていたグライダー部生活のあと3ヶ月、七大戦、全国大会とイベント盛りだくさんですが、満足できる結果を目指して頑張りたいと思います。

しかし、西の少し後にディスカスで上がったのですが、実力足りず、17分で着陸する憂き目に遭ってしまいました。バンクの維持、ピッチの維持が甘く、細いサーマルに乗り切れなかった実力のなさが原因ですね。まだまだスタンダードクラスは、身に重かったようです。

上空で同期と単座で無線で煽られながらガグルを組んで(なんか西の下はしょっぱくてガグル組めなかったのですが)飛んだのは、頑張ってライセンスを取って、練習してきて良かったなぁとしみじみ感じました。

 

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posted by 京都大学体育会グライダー部 at 10:17| Comment(0) | 未分類
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