
合宿5日目の様子と、合宿全体を通しての感想などご報告させていただきます。
この日は前夜に前線が通り過ぎたことで、一日好天に恵まれました。風は終日4〜6m/sほどで、条件が期待で来ました。
滞空もありましたが、2回の索切れなどのトラブルもあり、総発数は35発となりました。
この日の成果としては以下のようになりました!
4回佐藤 29,30thソロ
4回辻 28thソロ
3回辻井 39thソロ、単座初1000m
今日で4回佐藤さんが自家用実地試験受験に必要なソロ30発の経歴を充足しました!学部卒業後も自家用を取得しフライトする意欲があるそうですので、ぜひとも一緒に京大discusに乗って楽しみたいものです。
辻さんもまもなく30発を充足しそうです。辻さんも同様、discusに乗りたい!!とのことなので、楽しみです。

また個人的には、この日は1時間チャレンジをしよう!!と意気込んでおりました。対流が出始めた(沈下が出始めた??)10:30頃、山崎教官に「辻井も飛びーや」と言われ、ASK13でチェックフライトをしてもらいました。しかしその時間、ランウェイ付近は全面マイナス3〜4の強い沈下帯。場周経路もずっと沈下で、逃げかえるように4分でランディング。ASK23チェックはオッケーと言われました。
しばらく沈下が強そうかな…と思いながら発航のタイミングを見計らっておりましたが、僕の着陸後まもなくしてASK13が上がり始めました。行くなら今だ!と思いすぐにASK23をラインナップ。先ほど上がった黄色いASK13,JA2108はかなり高い所にいます。
上空のJA2108を確認し、自分も淡い期待を胸に上昇しました。(山崎教官への報告を忘れており、出発前に無線で注意を受けてしまいましたが…)
上昇中はあまりプラスを感じませんでした。離脱後もランウェイ真上はまだ少し沈下というような印象であり、とりあえずエントリーポイントの北あたりへ向かうと、しっかりしたプラス2ほどのサーマルにヒット。事前に小林教官に口酸っぱく言われていた通り、バンク35度速度85キロで地平線一定!サージ法は1周に1回!のサーマル旋回を心掛け、無駄な動きをせず落ち着いたソアリングを心掛けました。サーマルがそれなりに大きく強かったのもあり、バリオはだんだん大きくなってプラス3ほどでみるみる上昇することができました。自分がソロでこれほどぐんぐん上昇するのは初めてであり、「いい日だなあ〜」などと言いつつグルグルしていました。バタバタせず一定の旋回をしていれば、上がれるサーマルならおのずと上がれるというのを実感しました。

そういえばJA2108はどこだろう…ずっと
探していますが見当たりません。無線で高度ポジションを聞くと、どうやら自分より300mほど上にいるようです。ふと見上げるとそこには黄色い機体が。まさか同一サーマルにいたとは思わず、上空での機体監視の怖さと難しさを実感しました。(地上からみると、綺麗に同じサーマルで回っているように見えていたとのことです。)
今回は地上のピストからのサポートもあり指示をもらうことができましたが、今後ピストから見えないところで他機と近づいたときのことを思うとゾッとしました。サーマルでは旋回方向とサーマル上方の機体に、より一層警戒します。これ以降、頻繁に自機&他機のポジション、高度、状況を無線で確認するようにしました。
JA2108がブレイクしてくれたのでそのサーマルで1000mまで上昇!これもソロでは初めての経験でした。
その後も風上に伸ばしてはサーマルを見つけ旋回し、上りが悪くなるor南側の空域が近づいたらまた風上に伸ばし…というのをしばらく繰り返して1000m付近をうろうろしておりましたが、じきに地上の複座機たちが着陸し始めました。再び沈下帯になってきたのかな…?と警戒していると、自分もいいサーマルを見つけるのに苦戦しはじめ、高度はじわじわと700メートルほどまで下がってきました。その日のフライトの感覚から、自分よりも西側、ランウェイ上空に沈下帯があるのは把握していましたが、ここで「この西側ランウェイ上空の沈下帯って突っ切れるのか…?」という超危険な好奇心が生じ、400mでランウェイ東側に戻ってこられるよう550mを引き返すデッドラインとして、西側沈下帯へアタックを試みました。
結果は惨敗。ランウェイ上空〜西側はずっとマイナス4が続いており、一瞬で帰ってきました。エントリーポイント付近もずっと沈下は強く、その時あがった機体とちょうど同高度になってしまったのもあって、すぐさま帰投しランディング。いいソアリングの感覚を身につけられた半面、沈下の怖さと対処、沈下を避ける大切さを思い知らされたフライトでした。危険な&もったいないことをしたなと思いました。
しかし大会では旋回点に向かうために沈下を抜けなければいけない状況も想定され、そんな時にはどのくらいの高度余裕をもってして沈下を攻略するか、どのような経路で抜けるべきか、どの高度であきらめて引き返すべきか、を考えるためのいい練習にはなったように思います。1時間を目指すなら、変なアタックはすべきではありませんでしたね…。次回は粘ります。

長々と自分のソアリングの反省をしてしまいましたが、ここから今合宿の総括に移りたいと思います。
今合宿は1年生がたくさん参加していたにも関わらず、ランウェイでの皆の動きは非常にスムーズで、この時期とは思えないほど効率的な合宿となりました。安全面でも、上回生やOBの皆様が1回生をよく見てくれた&1回生が慎重に行動してくれたおかげで、大きなヒヤリハット等なく、無事に合宿を終えることができました。
また4日目に象徴されるように、たくさんのフライトの成果を上げることができました。
しかし、今合宿のこのような成果は学生の力だけではありません。今回はOBの皆様がたくさん参加してくださり、我々学生のランウェイでの活動を助けてくださり、楽しくお話してくださったおかげで、このように非常に良い合宿にすることができたと思っております。今後もぜひ、我々の合宿に足をお運びいただければと思います。
OBの皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
次の京大合宿は12/18-21京大名工大野合宿ですが、今回の地上&上空の感覚を忘れないよう、部員一同更なるパワーアップを目指せるといいなと思います。楽しかったです!!!
